「え、ガラケーってなに?」
そんな言葉が、今やZ世代から普通に聞こえてくる時代。
一方で、かつては“パカパカ携帯”と呼ばれ、
メール、着メロ、赤外線通信で青春を彩った「ガラケー世代」も確かに存在しました。
誰もが着うたを設定し、パケ死に怯え、待ち受け画像にこだわっていたあの頃――。
本記事では、
「ガラケー世代って何歳?」
「最後のガラケーユーザーはいつまで?」
「今の若者はガラケーを知らないのか?」
そして、
「実はZ世代の間でガラケーが再ブームになっている」
という驚きの現象まで、まるっと解説していきます。
懐かしさにひたるもよし。
世代ギャップに驚くもよし。
あの頃の“携帯ライフ”を、一緒に振り返ってみませんか?
ガラケー世代とは何歳?いつまで?

「ガラケー世代」とは、
ガラケー(フィーチャーフォン)を主に使っていた世代を指します。
スマホが主流になる以前、
個人の携帯電話といえば「折りたたみ式」が当たり前だった時代。
では、一体いつからいつまでが“ガラケー世代”だったのでしょうか?
📊 ガラケー世代のざっくり年表
時期 | 主な状況 | 世代イメージ |
---|---|---|
1999〜2003年頃 | ガラケー普及期 (iモード・着メロ・赤外線など) | 現在30代後半〜40代前半 (当時高校〜大学) |
2004〜2008年頃 | ガラケー文化のピーク | 現在30代前半〜中盤 (中高生でガラケー全盛) |
2008〜2012年頃 | スマホ登場・移行期 (iPhone日本上陸) | 現在20代後半〜30代前半 (ガラケー→スマホの過渡期) |
2013年以降 | 高校生のスマホ率急上昇・ ガラケー衰退 | 現在20代前半 (高校時代にスマホ主流) |
2020年頃〜 | シニア向け・一部マニア層のみ | ごく一部の通話用途 (若者には逆にレトロ) |
ガラケーの始まり:1990年代~2000年代前半
ガラケーの幕開けは、1999年のiモード登場から。
この頃はまだ「モノクロ画面」で、
文字しか表示されない端末も珍しくありませんでした。
やがてカラー画面・着メロ・カメラ付きが登場し、
2003年頃には“ガラケー文化”が一般化。
スマホ移行期:2008~2012年あたり
2008年にiPhone 3Gが日本で発売され、徐々にスマホが浸透。
ただし、
当初は価格の高さやタッチ操作の難しさから「2台持ち」する人も多く、
完全な移行には数年かかりました。
このあたりの世代(2000年代後半の中高生)は、
**「ガラケー→スマホ」両方経験した“過渡期世代”**とも言えます。
高校生ガラケー世代の終わり
「高校生=スマホ」が当たり前になったのは、2013年〜2015年ごろから。
それ以前に高校生活を送っていた人は、
ガラケーを連絡手段やSNS
(前略プロフィール・モバゲーなど)として使っていました。
つまり、
**2010年前後に高校生だった世代(今の20代後半)は、
“最後のガラケー高校生世代”**ともいえます。
ガラケー終末期=最後のガラケーユーザー世代
2015年以降はスマホが完全に主流となり、
ガラケーはシニア層向けの「簡単ケータイ」や法人用に限定。
若者がガラケーを使う姿はほぼ消え、
「あえて使う」Z世代だけが逆に目立つようになります。
この時期以降にガラケーを使っていた人たちは
**“ガラケーを知らない世代”ではなく、
“レトロカルチャーとして使っていた世代”**と言えそうです。
知らない&使ったことがない世代って何歳?
スマホが生活の中心にある今、
「ガラケーってなに?」「え、赤外線って…赤外線治療?」
そんな声も、Z世代やα世代の間では珍しくなくなってきました。
実際、2010年以降に生まれた人たちは、物心ついたときからスマホが当たり前。
YouTube、TikTok、LINEが日常に溶け込んでいる中で、
ガラケーの存在を知らないどころか、触ったこともない人がほとんどです。
📱 ガラケーを知らない&使ったことがない世代(ざっくり)
生まれ年 | 年齢 (2025年現在) | 特徴 |
---|---|---|
2010年以降 | 0~15歳前後 | 完全スマホ世代 (α世代) |
2000〜2009年 | 16~25歳前後 | スマホネイティブ (Z世代) 一部はガラケーを “使った記憶がない”世代 |
この世代からすると、
ガラケーは「歴史上のアイテム」みたいなもので、
赤外線通信やデコメ、着メロ作成などの文化も“伝説級”。
SNSでの「#インターネット老人会」や「懐かしのガラケー写真」などを見て、
「え、これリアルに使ってたの??」と驚くことも多いようです。
Z世代が“あえてガラケー”を選ぶ理由とは?
「えっ、今どきガラケー!?」
そう思ったあなた。実はそれ、
今のZ世代の間では“逆にカッコいい”選択になりつつあるんです。
SNSとスマホにどっぷり浸かってきた世代だからこそ、
“あえて”ガラケーを使うというスタイルが静かに、でも確実に広がっています。
スマホ疲れ・通知疲れからの脱却
LINE、Instagram、TikTok、YouTube…
いつもどこかで誰かとつながっていることが、逆にストレスになる。
そんな「スマホ疲れ」や「通知に縛られる生活」から距離を置くために、
あえて通話とSMSしかできない“ガラケー”に回帰する人たちが増えています。
「必要なときだけ連絡できればいい」
そのシンプルさが、逆に心地いい。
SNS離れ&ミニマリズム志向
Z世代の中でも、「SNS断ち」や
「デジタルデトックス」を意識する人が増え、
ミニマリズムや“持たない暮らし”を求める流れも加速中。
ガラケーは、そんな
**“本当に必要な機能だけでいい”という思想**にぴったりハマるツール。
実際に、「ガラケー+iPadの2台持ち」や
「仕事スマホとプライベートガラケー」の使い分けをしている人もいます。
ガラケーは「おしゃれ」「レトロで逆に新しい」
ファッションとして“あえて使う”。
これが今、Z世代の間で密かに注目されている理由のひとつ。
など、**「ガラケー=おしゃれアイテム」として再評価する動きも。
まるで使い捨てカメラが流行ったように、
ガラケーもノスタルジーと新しさが混ざった“逆トレンド”**なんです。
ガラケー世代あるある&懐かしエピソード集

スマホ全盛の今では考えられないけど、
ガラケー時代には独自の文化や“お決まり”があふれていました。
ここでは、ガラケー世代なら一度は体験したであろう
「懐かしい!」と思わず声が出る“あるある”を厳選してご紹介します。
みんな着うたにしてた“あの曲”たち(曲まとめ)
ガラケーといえば「着メロ」「着うた」が全盛期。
好きなアーティストのサビ部分だけをダウンロードして着信音にするのが定番でした。
よく設定されていた人気曲の一例はこんな感じ👇
- RSP「Lifetime Respect」
- 青山テルマ feat. SoulJa「そばにいるね」
- Tiara「キミがおしえてくれた事」
- 木村カエラ「Ring a Ding Dong」
- ケツメイシ「さくら」

「俺らの時代、着うたの“出だし”に命かけてたからな…電話かけるだけで青春流れてくる感じだったんだよ」



「えっ着うたって、YouTubeみたいなもんじゃないんですか?!」
赤外線通信・絵文字アート・着メロ職人…ガラケー文化の極み
- 電話帳や写メは**「赤外線通信で端末をくっつけて交換」**が定番。
- 「(●´ω`●)」「(´∀`)」などの顔文字文化もガラケーならでは。
- 着メロを手打ちで作る**“着メロ職人”**も存在したほど。



「“赤外線しよ?”ってのがナチュラルな会話だったんだぞ」



「接触しないと通信できないとか、めっちゃ“物理”ですね(笑)」
パケ死・デコメ・待ち受け画像集め…今じゃ考えられない日常
- 定額制プランがなかった時代、うっかり使いすぎて“パケ死”(高額請求)になることも。
- メールにはキラキラ動くデコメを大量に貼りまくるのが流行。
- 「待ち受け画像サイト」で毎日画像を探しては設定するのも日課のひとつ。



「月の請求見て青ざめたやつ、何人いたことか…」



「パケ放題って、もはや命綱だったんですね……!」
まとめ|ガラケー世代とこれからの“世代交差点”
ガラケー世代とは、
およそ1999年〜2013年ごろまでにガラケーを使っていた世代のこと。
赤外線通信、着うた、パケ死……そんな“今では考えられない”日常を過ごしてきた人たちです。
一方、スマホしか知らないZ・α世代も増えつつある現代。
そんな中で、「あえてガラケーを使う」若者の姿も現れはじめています。
“懐かしい”と“新しい”が交差する今だからこそ、
もう一度、ガラケー文化に触れてみるのも面白いかもしれません。
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