「Z世代ってLINE使わないよね?」
「なんで既読無視するの?」
「返信遅すぎじゃない?」
──そんな声を聞いたことがある人もいるかもしれません。
もしくは、そう思って検索してきた人も多いかもしれません。
でも、それって本当に“Z世代だから”なんでしょうか?
もしかすると、相手との関係性や、
時代背景によるコミュニケーションの変化が影響しているのかも。
この記事では、Z世代のLINE利用率や実際の使い方、
文章・返信スタイルの違いをデータや事例をもとに解説。
「使わない」んじゃなくて「使い方が違うだけ」──
そんな視点でZ世代のLINE事情を紐解いていきます。
また、スタンプや絵文字、句読点など、“LINE独特の文体文化”にも触れながら、
関連記事「Z世代は絵文字を使わない?」ともリンクして、Z世代の本音を探っていきます。

「決めつける前に、ちょっとだけ立ち止まってみよう」
そんな気持ちで、この記事を読んでもらえたらうれしいです。
Z世代はLINEを使わないって本当?
「Z世代って、もうLINE使わないらしいよ」
「LINEじゃなくてインスタDMとか、Discord使ってるんでしょ?」
そんなイメージが広がる中で、
本当にZ世代はLINEから離れているのか、まずはその“実態”から見ていきましょう。
「Z世代=LINE離れ」というイメージはどこから来た?
- SNSでよく見かける「既読無視される」「LINEよりインスタの方が会話しやすい」などの投稿
- スタンプや絵文字をあまり使わない「冷たい印象」
- 返信スピードが遅くて“そっけない”という印象
こういった要素から、
“LINEを使わない=冷たい・距離を取っている”
というイメージが一人歩きしている可能性があります。
実際の利用率は? → ほぼ全員使ってるというデータ
まずこれ、見てください👇
年度 | LINE利用率 (20代) | 出典 |
---|---|---|
2020年 | 95.7% | 総務省 『情報通信メディアの利用時間と情報行動』 |
2021年 | 98.1% | 総務省 『通信利用動向調査』 |
2022年 | 98.6% | 総務省 『令和4年度メディア利用時間調査』 |
2023年 | 99.5% | grove.tokyo 『Z世代のSNS利用動向調査』 |
ここまで見てもらうと分かる通り、
Z世代(16〜25歳)のLINE利用率は年々上昇しており、直近ではほぼ100%。
もちろん、使い方は変わってきてるかもしれません。
けど、それは「LINEを使ってない」んじゃなくて、
“LINEの使い方”や“向き合い方”が変わってきてるだけ。
TikTokやInstagramが目立ってる時代だからこそ、
「なんとなくLINEはオワコン」って思われがちだけど──
データをちゃんと見れば、Z世代にとってもLINEはまだまだ“現役のツール”です。
じゃあなぜ“使わないように見える”のか?
- 他SNS(Instagram、TikTok、Discordなど)との“併用”が進んでいる
- 日常の雑談や通話をLINE以外で済ませるケースが増えている
- 「即レス文化」ではなく、「余裕のある時に返す」というスタンス
- あえて“未読スルー”を選ぶ心理(返信へのプレッシャーを避ける)
こうした使い方の変化が、
「LINEをあまり使わないように見える」
誤解につながっているのかもしれません。
📌 まとめ:Z世代はLINEを使っている。でも、“使い方の文化”が違うだけ。
だから「冷たい」と決めつける前に、少し背景をのぞいてみると印象が変わるかもしれません。
Z世代はLINEを使ってるけど、他と“使い分けてる”だけだった
LINEが登場した当時、メールに代わる手段として一気に広まりました。
スタンプ・既読機能・無料通話…
「とりあえずLINE交換しとけばいいでしょ?」というのが、
今の30代前後にとっての“常識”だったかもしれません。
でも、Z世代にとってLINEは、“なんとなく”で使うツールではありません。
「誰とLINEするか」は“ちゃんと選んでる”
Z世代のLINE事情を深掘りしていくと、
「使わない」んじゃなくて「使い分けてる」だけという実態が見えてきます。
- 親しい友達・リアルな関係 → LINE
- クラスメイト・ちょっとした知人 → Instagram DM
- オンラインでつながった友達・趣味仲間 → Discord
「仲良しや親友はLINE、それ以外はインスタDMで十分」
という声があるように、関係性の深さによってツールを自然に選んでいるんです。
LINEは“ちゃんとした関係用”。だから気軽じゃない
インスタやX(旧Twitter)と違って、LINEはブロックや削除の痕跡が残る。
だから「LINE交換する=ちょっと重い」「関係が深くないと教えにくい」
という感覚を持つ子も少なくありません。
逆にインスタDMは、
- ストーリーへの反応から自然に会話が始まる
- ゆるく繋がれる
- 簡単にブロック・削除できて“あと腐れがない”
という理由で、
「初対面の人とはまずインスタ、その後LINE」
みたいな流れも珍しくないようです。
だからといって“LINEが使われていない”わけじゃない
「半年くらいLINE使ってない」
「DMとDiscordで全部済む」
そんな声もある一方で、
「学校・バイト・家族との連絡はLINE一択」
「とりあえず連絡先交換=LINE」
という声も根強くあります。
つまり、使ってる人はちゃんと使ってる。
ただ、“誰と・どんな関係性で・どんな目的で”使うかが変わってきてるだけなんです。
インスタDMやDiscordのように、軽く繋がれるSNSが増えた今、
LINEは「ちょっと重い」「簡単には教えない」側になってきた。
それだけに、**Z世代の連絡スタイルは“使わない”じゃなく、
“考えて選んでいる”**というのが正確な見方なのかもしれません。
返信が遅いのはZ世代だから?それとも…
「Z世代ってLINEの返信遅いよね」
「既読スルーも当たり前って聞いた」
そんなふうに感じている人もいるかもしれません。
でも、それって本当に“世代のせい”なんでしょうか?
「返信しなきゃ」のプレッシャーを避けるスタンス
Z世代の中には、「すぐに返信しないと悪いかな…」
というプレッシャーを感じる子も多いと言われています。
その結果…
- あえて未読のままにしておく
- 既読はつけても、余裕のあるタイミングで返す
- 「今すぐ返信できないなら後回し」→「時間が空きすぎて返しにくくなる」
という“返信スタイル”を選んでいる子が増えています。
これは怠けてるわけでも、関係を軽視してるわけでもなく、
**「ちゃんと返したいからこそ、いったん置いておく」**という感覚なんです。
即レスが当たり前じゃない時代に
スマホが普及したとはいえ、
“すぐ返すのがマナー”という感覚自体が薄れてきているのも事実。
- 常にSNSや通知に追われるのは疲れる
- 通知を切って“自分のペースで付き合いたい”
- ラインのやり取りも“義務”じゃなく“選択肢”になっている
「即レス=マメで偉い」みたいな価値観から、
**「無理しない・ちゃんと気持ちの余裕あるときに返したい」**
という文化へのシフトが起きているとも言えます。
返信スピードは関係性によって変わる
LINEの返信が遅いからといって、「Z世代は〜」と一括りにするのは早計です。
- 親しい相手ならすぐ返すけど、そうでもない相手は後回し
- DMで日常会話していて、LINEはフォーマル用に分けている
- 通知を切っていて、リアルタイムで見ていないだけ
つまり、“返信が遅い”のは、
**世代ではなく「状況」と「関係性」**によって変わるものなんです。
📌 まとめ:Z世代の返信が遅いのは、「冷たいから」じゃなく、「ちゃんと考えてるから」。
「返したくない」のではなく、「ちゃんと返したいタイミングで返している」だけなのかもしれません。
Z世代のLINE文章の特徴とは?
Z世代とLINEでやり取りをしていて、
「なんか、そっけない…?」
「スタンプも絵文字も使わないの?」
と感じたことがある人もいるかもしれません。
でも、それも「冷たい」わけではなく、Z世代なりの“文章感覚”があるんです。
短文でサクッと。あえてシンプルが心地いい
Z世代のLINE文章は、短く・あっさり・装飾少なめが基本スタイル。
長々とした文章や、まわりくどい言い回しはあまり好まれません。
こうした“返事に必要な最小限の言葉”が、
Z世代のテンポ感にフィットしているのかもしれません。
句読点(。)が重く感じる?独特のニュアンス感覚
「了解。」
「無理。」
──こうした“句点付きメッセージ”がちょっと怖く見える、という声も。
Z世代の中には、「。」がついていると、
“冷たい印象”や“圧”を感じるという子もいます。
なので、あえて句点をつけない・語尾をひらがなにするなど、
やわらかさを出す表現が好まれる傾向にあります。
スタンプや絵文字は“使い分け”が前提
Z世代がスタンプや絵文字をまったく使わないわけではありません。
ただし、“どんな場面でどう使うか”をかなり意識してるのが特徴です。
- スタンプ:親しい人との雑談にはよく使う/フォーマルな連絡では使わない
- 絵文字:使いすぎると“おじさんっぽい”と思われることもある/1〜2個で留める傾向
📌 まとめ:Z世代のLINE文は、“省エネ”ではなく“ちょうどいい距離感”を選んでるだけ。
装飾を減らすのも、返信をシンプルにするのも、「そっけない」んじゃなくて「自然体」でいたいだけなんです。
Z世代とLINEのこれから
「Z世代ってLINE使わないんでしょ?」
そんな言葉を聞く機会は、今後さらに増えるかもしれません。
でもそれは、“本当に使われなくなる”という意味ではないのです。
LINEは「古い」のか?でもなくならない理由がある
- 「LINEってちょっとダサい」
- 「インスタの方が今っぽい」
そんな印象を持つ子も確かにいます。
でも実際には、学校・バイト・親・自治体・病院…
社会のインフラ的な部分でLINEが“標準”になっている現実があります。
便利でみんな使ってるからこそ、“ちゃんとした連絡”にはLINEが安定。
つまり「LINEは古いかもしれないけど、まだまだ必要とされている」んです。
Z世代が求めているのは「気軽さ」と「選べる自由」
Z世代にとって重要なのは、“どのツールを使ってるか”じゃなくて、
「相手や関係性に合わせて選べる」こと。
- ちゃんと話したいときはLINE
- ストーリーきっかけで軽く話したいときはインスタDM
- 長時間通話や作業通話はDiscord
- 時にはあえて“何も返さない自由”も大事
「誰でもLINEで即レス」が当たり前だった時代から、
今は**“心地いい距離感を自分で選ぶ時代”**にシフトしていると言えるかもしれません。
“使う・使わない”じゃなくて“どう向き合うか”が大事
LINEはもう使われない…というのは、たぶん違います。
でも、LINEが“いつでも誰にでも即連絡できるツール”ではなくなってきてるのは確かです。
だからこそ、これからはこういう視点が大事になるはず👇
- 相手によって、連絡手段やテンポが違うのは当たり前
- 「世代だから」と決めつけず、相手のスタイルを尊重する
- 自分も“どのツールが心地いいか”をちゃんと考えて選ぶ
📌 まとめ:LINEが“なくなる”んじゃなくて、“みんなと同じじゃなくなる”だけ。
Z世代は、自分にとって自然なツールを選びながら、
ちゃんと“つながり”と向き合ってるのかもしれません。
まとめ|“使わない”んじゃなくて“使い方が違う”だけ。
Z世代はLINEを使わない──
そんなふうに言われることもあるけれど、実際のデータやリアルな声を見てみると、
それはちょっと違うことが見えてきました。
🧠 本記事のまとめポイント
- Z世代のLINE利用率は99.5%。ほぼ全員が使っているというデータあり
- 「使ってない」のではなく、**“相手や場面に応じて使い分けている”**だけ
- 返信が遅いのも、「冷たいから」ではなく、プレッシャーを避けて余裕あるときに返したいという感覚
- 文体は短くシンプル。スタンプや絵文字も、“ちゃんと選んで使っている”
- LINEは今でも「ちゃんとした関係」や「大事な連絡」に使われていて、完全に離れているわけではない
🧭 そして、こんな視点で接してみよう
Z世代のLINE文化は、「雑に扱っている」わけじゃない。
むしろ、「気を使っている」からこそ、
既読をつけずにいたり、スタンプを選ばなかったりしてるのかもしれません。
だから、「Z世代って〜だから」と決めつける前に、
「自分はどんな関係性を築きたいんだっけ?」と、ちょっとだけ立ち止まってみる。
その視点があるだけで、コミュニケーションの距離がぐっと縮まるはずです。
LINEも、インスタも、ディスコも、どれを使うかより、
“どうつながりたいか”を選べることが、今のZ世代のリアルなんです。
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